ローラー消しゴム

雑談と日記

(心)オープン戦。

 

一年前の3月13日、私は住んでいる街から離れて石川県に一人で旅行に行っていたけど、一年後の3月13日も一人で遠い街に来た。

 

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TSUTAYA O-EASTクリープハイプのライブ。

関西の追加公演は1つも当選しなかったけど望みをかけて応募したオープン戦が当選した。

残り太客には福があった。

煌びやかなホテルたちに囲まれたライブハウスということで、この服を着て行きましたよ!

 

ライブは素晴らしかったです。

セットリストなどは書いてはいけないらしいので書きませんが、素晴らしかったです。

あれ、素晴らしかったって二回言った?

そりゃ何回も言うだろ!

何回かうるっときました。

なぜか死んだおじいちゃんのことを思い出しました。

 

家を出るのが遅くて自分の整理番号がすでに呼ばれている時に入場したのですが、結果としてすごく落ち着いた見やすいポジションを確保できて良かったです。

バンドマンの彼女、もしくは業界の人が腕組んで見てそうな場所ですよ。ドリンクの近くの。

 

一回も手を挙げられずにほぼ棒立ちで見ていましたが、心の手は挙げていて、感情も会場を飛び越えて揺さぶられていました。

やっぱりクリープハイプが大好きだと思いました。

かっこいいなと思いました。

見ている最中に髪が切りたくなる、曲を作りたくなる、曲のタイトルが思い浮かぶライブでした。

そんなライブなんていいに決まってるんです。

 

終わったあと、渋谷をちょっとだけ探検してみようと思って行くあてもなく彷徨っていたら、息苦しくなってタワーレコードに入りました。

君島大空さんのサインがあって癒されました。

1時間ぐらい前に来られていたみたいです。

 

本当に渋谷は居心地が悪い。

渋谷に行くたびに東京へのポジティブな気持ちがすり減っていって早く家に帰りたくなります。

道路の真ん中でスケボーをしているシティボーイズがいました。

なんでみんなドラマみたいな話し方するんですか?

本当は地方出身なんだろ?

方言喋ってもいいんですよ?恥ずかしがるなよ。

 

全てが虚構なのだ、私も含めて。

 

本当はどこにあるんだ………。

 

 

なーんちゃって。

 

東京駅に着いて気持ちが少し落ち着いた。

前に入ったことのあるうどん屋さんに入って、店員さんが席を案内してくれるのを待っていると、不審な目で「はい?」と言われた。

「席座ってもいいですか?」と聞いたら「もう終わってしまったんですよ」と黒い線で書きすぎた涙袋を持つ女性店員さんは言った。

黒い線と会話しているみたいだった。

 

落ち込んだ。

渋谷を探検している場合じゃなかった。

気持ちを切り替えていこう!とまだラストオーダーの時間が来ていない店を見つけてネギトロ丼の食券を買って食べた。

店員さんを呼んで注文しなくていいから食券は最高だ。

おすましは体も心も温まる。

右も左も関西弁の女性たち。

ほら、やっぱりそうじゃないか!

東京なんかにビビる必要ないんだってー。

 

だけど妙に気持ちが落ちている。

「拾ってください」と段ボールに入れられたボロボロの汚い気持ちがこっちを見ている。

家、来るか?

ごめんな、部屋は片付いてないけどよ。

シャワーぐらい貸してやってもいいぜ。

泣いてんだろ?全部洗い流してしまえよ。

コーンフレーク食べるか?キットカットもあるよ。

食べたら寝てしまえよ。

ベッドで寝ていいからさ。

 

…………………はっ!!!!!

夢か?

ここはどこだ。

東京駅だ。八重洲中央南口だ。

今から夜行バスに乗るんだ。

予約するのが遅かったせいで新幹線と変わらない値段になってしまった夜行バスで寝るんだ。

 

皆が朝、どこかに行くのに対して自分は帰っていくのが不思議な感じだ。

全身が痛い。

家のベッドは最高だ。

ライブに行ったのが遠い昔のことのように感じるけど昨日の夜の出来事なのか。

耳鳴りがする。

 

夕方に起きて『クリープハイプのすべ展 春〜歌詞貸して、可視化して〜』という展示をやっと見に行った。

カップルやJKが写真や動画を撮っていて気を使って肩身が狭かった。

心がもうちょっと普通の時に行けばよかった。

いや、普通だったはずなのになー。

ファンの寄せ書きにSPARKの有名リスナー、ラジオネームたいちんの言葉を見つけて癒された。

「尾崎っち」って書いてあって本物だーと思った。

失礼ながら文体からして勝手に40代ぐらいの人だと思っていたけど、若いギャルみたいな文字だった。

グッズはほとんど売り切れていたので、曲の歌詞が書いてある缶バッジのガチャガチャだけした。

誰とも関わりたくない、誰とも喋りたくない、荒んだ心に救いを求めて回したら、『喋る』の

「言葉遊びしてばっかりで すぐにどっかにいっちゃって ここに居てくれるだけでいいのに でも」という歌詞の缶バッジだった。

電車の中で一瞬ちょっとだけ泣きそうになった。

マスクをしていて良かった。

一生マスクをしていたい。

 

今気づいたけど、缶バッジの歌詞が間違っている。

「すぐにどっかいっちゃって」になってる。

小さなことだけど気になった。歌詞貸してるんだから。

 

 

好きなバンドのライブを見ても展示を見ても寝てもコーンフレークを食べてもどうしてこんなに落ち込んでいるのか考えてみたら、もしかして野菜や鉄分や水分が足りていないのではないかと思うのでとりあえず1日分の鉄分が入った飲み物を飲もう。

 

ここ、ローラー消しゴムだけが今のところ心の居場所です!

なんちゃってー。

鬱プス!

躁ハッピー。