家を出たら、入学式なのかなんなのか高校生の集団がいて、超ビビりながら自転車を漕いで駅に向かう。
ICカードをチャージしようと思ったら紙幣を入れ直してくださいと言われ、焦って何回も入れ直す。
無事チャージできたはいいものの、電車が目の前で発車してしまう。
労働中お腹が痛くなるのを見越してズボンの中にタイツを履いてきたら靴下との組み合わせがやばいことに気づく。しかも今日に限って微妙に丈の短いズボンを履いてきてしまった。
黄色のタイツ。
おばあちゃんにもらった、ショッキングピンクで縁取られた紫のくるぶし丈の靴下。
中央には蝶ネクタイでおめかしした可愛らしいたぬきが描かれている。
自転車を漕ぐ足からこの毒々しい色が見えていたのかと思うと恥ずかしくなる。
でも、私が履いている靴下にたぬきがいることなんて誰も知るまい。
ククク・・・
という気持ちだけで労働を乗り切ろうと考えた。
更衣室で制服に着替えた後、鏡を見たら、
頬の紅を塗りすぎている。
不自然に顔がオレンジ色になっている。
私はいつも顔色が悪い。母に顔が緑色だと言われることもある。
だから少しぐらい濃いほうがいいのではないかという結論に至る。
飲み物をカバンから取り出す。
水ではなくオレンジジュース風味の水を持ってきてしまったことに気づく。
ほっぺたとお揃いだねと自分を励ます。
今日は労働中お腹が痛くならなかった。
人生は悪いことばかりではないと思った。
今日の日記をこんなに真面目に締めることになるとは思わなかった。